元商社マンによるシドニーでの戦い

シドニーでの生活、転職、仕事のことなどなど。海運業 => 総合商社 => プログラマー(Sydney)。

オーストラリアのITエンジニア

オーストラリア での プログラマー の 仕事環境とは

2016/11/26

今日はオーストラリアでのプログラマーの仕事環境、働き方を紹介します。私は現在シドニーのスタートアップでプログラマーとして働いてます。オフィスがfishburnersというコーワーキングスペース(約170社 在籍)にあるので、多くのプログラマーの方と知り合いました。また、私はシドニーのGeneral Assemblyという学校を卒業したので、そこの繋がりからも情報を仕入れています。卒業生専用のslack channelがあるので、そこに求人を載せたり、技術に関する質問をしたりと非常に便利です。

それでは、項目ごとに紹介します!

 

転職が当たり前のオーストラリアの労働市場

こちらシドニーの労働市場では、エンジニアであろうとなかろうと転職が非常に盛んです。とくにキャリアの最初の若手の時期に3年も同じ会社にいたら、lazy 呼ばわれされます。こちらでは転職するたびに給料をガツんと上げていくイメージです。周りの友人を見ても意識高い系ほど転職の回数が多いです。一年働いて転職して年収100万アップというのは結構普通だったりします。プログラマーの給料相場については、また次回書きたいと思います。

日本では、10年で3部署を経験しよう!という大手企業もありますが、こちらでは5年で3社を経験している人が腐る程います。前者(日本の伝統的大企業)はその会社のプロを、後者(豪州)は業務に関するプロを目指している点で、キャリアの方向性が大きく異なります。日本で例えるのならば、ドコモで法人営業、その後KDDIで法人営業、その後外資IT企業での法人営業というように、営業のスキルを磨き、業界の知識を蓄えていくようなイメージです。オーストラリアでは、日本のように、経理の人が突然営業にいくというような転職は、ほぼありませんし、無理です。日本のように未経験者大歓迎なんて会社は、ほぼないです。新卒ですら、インターンの経験などが求められます。

 

スタートアップで働くとは?

ありきたりなとこからいくと、プログラマーはもちろん私服にスニーカーで会社に来ますし、犬をオフィスに連れてくる人もいます。笑 金曜は昼からビールを飲んだりもします。よくも悪くも、本当に自由です。雨が降ると、今日は特にmeetingもないので家で働くね!という人もいます。こいうのを見ていてると、日本人て本当に真面目だなーとつくづく感じますし、同時に技術の面では絶対に負けたくないと強く感じます。日本ではスタートアップ(ベンチャー)は残業が過酷だというイメージがありますが、こちらのスタートアップは大手企業で働くのとあまりかわりません。というか日本のブラック企業のように社員を扱うと、こちらの方々はすぐにやめますし、会社を訴えてきます。給料もスタートアップだから低いということはなく、その人のスキル次第です。大手企業と比較して劣るのは、オフィス環境がショボめなのと、会社がなくなる可能性が高いという点ぐらいです。スタートアップは組織が小さい分CEOの性格に会社が左右されますので、そこは注意したいですね。一方で、良い点は0からアプリケーションの開発に加われ、最新の技術を使用して開発できる可能性が高いことだと思います。

また、会社にちゃんとProduct Managerがいて、UXUIデザイナーがいて、developerがいるというところは少ないと思います。よく5人というサイズのスタートアップもたくさんありますので、よくあるパターンで、Product Manager不在、UXUIデザイナーはコントラクトで短期間だけ、developerは長期で雇用という感じです。ですので、developerでもデザイン的なことをやらされたり、ハンドライティングのデザインからフロントエンドのコードを書いていくとかもよくあるそうです。この辺りを気にせずにやれないとスタートアップで働くのは大変かもしれません。

 

デジタルエージェンシーで働くとは?

こちらのデジタルエージェンシーとは、クライアントのためにweb servie, web applicationをつくってあげる会社です。会社によっては、その後のマーケティング、さらにはオペレーションまで一貫して提供しているとこもあります。

ですが、プログラマーの中で圧倒的に不人気なのが、この業界です笑

先輩プログラマー曰く、最も残業が多くなりストレスフルなのが、この業界だそうです。締め切りは、クライアントとの締め切りになるので、絶対的なものであり、締め切りに間に合わすために、汚いコードだけど動くからいいや、おわり!という感じで終わらせることも多々あるそうです。そして営業側との軋轢も生まれやすいそうです。まあ、クライアントのためにweb serviceをつくっていくので、常に締め切りに追われるのは避けられないでしょう。また、納得のいかないテクノロジーであっても、クライアントが使いたいといえば、それを使うしかない状況もよくあるようです。

一方で、いろんな技術を使う必要もあり、精神的にも時間的にも追い込まれるので、若手が成長するのには良い環境だとも、よく言われます。私はビビってますので、今の所この業界は避けていますね。。。

 

大企業で働くとは?

ここでいう大企業とは、例えば Commonwealth bank(大手銀行)、  NAB(大手銀行),  AMP(金融サービス)、News Corp(メディア)、Qantas(航空)、Domain(不動産)などです。こちらの大企業で働けば、綺麗なオフィスで高級なチェアーに座りコーディングができます。シドニーは、プログラマーが足りてないので大手企業も優秀なプログラマーたちの気を引こうと必死です。クールなオフィスに、フリーの朝食、フリーのコーヒー、大きなソファーにプレステを設置していたりと。なんとシェフまで雇いランチまで提供する企業すらあります。昔は、これらの大企業で働けばやはり残業など結構あったようですが、今は、ほとんど5時ピタで帰るそうです。

下の写真は、ここ10年で急成長したemail marketingの会社です。ここで、よくsydney cssというイベントがあって、その時の写真を紹介します。これが、オフィスです。

img_3065

レストランではなくて、オフィスの中にあるオープンキッチンエリアです。

 

img_3070

吹き抜けになってます。

 

img_3069

 

また、若手へのトレーニングなどが充実しているのも大企業の方です。資金も人員もスタートアップに比べれるとかなり余裕があるので、ジュニアのために、毎週シニアとのペアプログラミングをしている企業もあるようです。こういうの羨ましすぎます。また、大手は、年間3000ドルだったりの教育予算が社員にあてられますので、パートタイムのコースなどに、この予算を使用することができます。

 

まとめ

日本では、一般的に大企業で働くことが良しとされています。それは、大企業と中小企業では、給料、福利厚生などの差が圧倒的だからだと思います。日本では大企業で働いているだけで、銀行からも信用を得やすいですし、家族、友人からも、大手じゃん!すごーい!と言われます。新卒で運よく大企業に入っただけの差かもしれません。しかし、こちらシドニーではそんなことはありません。だれも企業名など気にしないし、仕事の話をしていると、どこで働いているか、ではなく、どんな仕事をしているのかと、その仕事が好きかどうかを聞かれます。これも、日本とは違いオーストラリアでは転職が普通であり、その会社で一生働くぞ!という考えがないことも一つの要因だと思います。この辺り、個人のスキルをシビアに求められるなど厳しい部分もありますが、私はオーストラリアの働き方の方が合理的だと思いますし、企業にとってもあるべき姿なのではと感じます。日本もいずれは、米国、オーストラリアのように労働システムになるとは思いますが、その日が早く来ることを願うばかりです。

-オーストラリアのITエンジニア